障害年金の申請を知るきっかけは、インターネットや市役所や病院、福祉施設、職場の同僚・友人(知人)・親だと思います。
この人づてに障害年金を知ったとき、「その病気なら障害年金がもらえる」とか「そんなに仕事ができないなら障害年金がもらえる」などを言われて、障害年金の申請を考える人もいます。
この場合、先に「きっと障害年金はもらえる」と思って、申請準備に入ると思います。
しかし、実際の障害年金は、「病気の名前で支給が100%もらえるわけではない」「仕事ができないから支給が100%もらえるわけではない」
この二つの事実を知らされずに、支給後の生活を考えてしまう・・・人も居ます。
ご自身で、申請準備をしようとした。でも、「病院関連書類を揃えられない。」「書類作成ができない。」などの理由で、私に相談してくださる方々は多いです。
さて、相談頂いたら、まずは現状を確認させてもらいます。
理由は、「障害年金の申請は、100%できるわけではない。」そして、「障害年金の申請後も100%支給決定されるものでもない。」ことを請求人様の状態に応じて、一人一人に説明させてもらい、事実を知って欲しいからです。
ここで、障害年金の現実を知ることになります。福祉ではなく、条件が整っている人だけに支給される制度である。ということを認識してもらいます。
「厳しいですが、嘘なく現実を知った上で、それでも申請をしたいですか?」と問う事になります。
社労士は神様でも、魔法使いでもありません。障害年金の申請に職業上、知識と経験を持ち、慣れているだけの人です。
説明を聞いた後、「申請したい」と気持ちが変わらないなら、知識と経験を使って、支給に向けて尽力させてもらっています。
ただ、この段階で「自分は申請しても、支給されない可能性が高い。この状態になるまで申請を待つ。」と判断される方は居ます。
説明を聞いた後、ご自身で決めるきっかけになれば、それで良い。と思います。
私以外の社労士に、話を聞き直す方も居ると思います。それで良い。と考えています。
大事なことは、ご自身で「可能性を信じて申請をする」という気持ちが整う事だと考えています。
申請をする。しない。は、押しつけではなく、自分で決めること。
なぜなら、申請準備を始めたら、結果は必ず出る。その結果は、誰でもない自分自身に返ってくる。
申請した後の結果を受け止めるのは、自分。
だから、相談からはじめて、「申請するか?」は、自分で決めたら良い。
私ができるのは、「申請をしたい」と言われる方々の期待にそえるように、支給の確率を少しでも上げる努力をするだけです。