9月 25 2023
障害年金 「発達障害」と診断された方々の生い立ちを申請書類としてまとめる
「発達障害」と診断されると、障害年金の申請では「生い立ち」を申請書類としてまとめる必要があります。
そのため、ご家族や本人から「生い立ち」を教えてもらいます。
「広汎性発達障害」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「自閉症」の病名が、私の事務所では多い発達障害です。
「自閉症」の方は、小さい頃から色々なエピソードがあることが多いです。
しかし、「広汎性発達障害」「注意欠陥多動性障害」の方は、ここ最近の病名だからか、普通に育ってきた方が多いです。
- 特別支援学級にいってない。特別支援学級を勧められたこともない。
- 学力は、人並み程度ある。むしろ、人並み以上のこともある。
- 学生時代はの友人は、少ないけど居た。むしろ、人気者だった方もいる。
- いじめられたことがない。
普通に育ってきたけど、大人になって就職活動の時、入社後・・・に、何故か社会に溶け込めなくなる。みたいな感じの方が多い。
申請のために、生い立ちの詳細を教えてもらうと、確かに学生時代から少し癖があるかもね。くらいのことはある。
でも、それは誰しもすること。
発達障害の申請のために生い立ちをまとめる中で、人には分岐点が存在することに気付きます。
その分岐点は、人それぞれです。
学生の頃、社会人になってから、、、結婚する前、結婚後、、、色々あります。
書類にまとめたものを教えてくださった人に確認してもらいます。
すると、辛そうな表情で読む人、納得した表情で読む人、淡々と読む人がいます。
どの人も「はい。この通りです。文にして読むと・・・」という感想を述べられます。
本来なら他人に教える必要がない生い立ちの話ですから、教えてくださった方々のためにも障害年金の支給を得ないといけないな。と思います。
今、「生い立ち」の書類は、審査においてしっかりと読まれていると感じています。
過去があるから現在がある。だから、過去をしっかり書いておくことで、現在の状態に納得がいく申請書類になる。
発達障害は難しい申請です。
パッと見でわからない。私生活でしか見えてこない日常の支障だったりするのですから。
理解を求めるための申請の結果の障害年金の支給と感じています。




