7月 03 2023
障害年金 に限らず、年金は案外と少ない!?
障害年金の申請代行をしていて、申請準備中に依頼者様に対し、老齢年金支給額と障害年金の支給額のおおよその比較をすることがあります。
その時に出る言葉が、大抵「えっ!? こんなにも年金って少ないの?」という自問自答のような声です。
生活からみたら少なくない金額を毎月の納付額。
特に、厚生年金加入者は、「国民健康保険料よりも上乗せで、自分の給与から納付している。65歳以降の年金額は、多くはないけど、少なくともこんなもんだろう」と、信じている人が案外と多い気がします。
50歳を超えてから、老齢年金の支給額の試算ができるようになります。しかし、このことはあまり知られていない事実。
そして、50歳頃と言えば、まだまだ体が動くし、休日の楽しみや趣味を謳歌できる時期。
65歳以降の生活費は気になっても、「何となる」とか思ってしまうのも無理がない時期。
そこまで真剣に気にできません。
しかし、ご自身等が健康を失ったとき、直面する生活費。
そして、障害年金の申請に辿り着く。その支給額をみて、「少ない!!」と驚くのです。
現在の給与額が高額な人ほど、支給される年金額だけでは生活を賄うことに悩むと思います。
かと言って、NISAやiDeCo(確定拠出型年金)は、要は株投資ですから、将来の見込み額は読めません。
年金基金(確定給付型年金)とiDeCoは、60歳を超えてからの支給開始です。
現役時代の生活を支える資金にはなり得ないと思います。
なかなかに厳しい現実を突きつけられます。
現在、NISAなどの「ほったらかし投資」以外の株式投資をしていたとして、どれだけの人が、障害年金をはじめとする年金支給額だけで生きていけるでしょうか。
生きていける答えはない。としか言いようがない。
それだけに、せめて障害年金だけは支給が可能になるようにしたい。と、実感しています。
さぁ、今日も面談です。
今日は、障害年金の申請が最適か?老齢年金の支給を待った方が最適か?考える相談です。
障害年金の申請になって、障害年金が支給されないと、私には報酬は入りません。
しかし、その相談者様が、障害年金の申請よりも老齢年金の支給を待った方が良い。と、相談の結果、納得できて判断されたなら、それは最適なことです。
障害年金は、無理に支給を望む必要はありません。
相談者様が、最適な年金制度を選択できて、生活に少しでも困らなくなるなら、それが一番良いことですから。




