9月 06 2023
障害年金の申請をしていて、依頼者様等から疑問に思われること
当事務所での障害年金の申請で多い病気は、「発達障害」「知的障害」「うつ病」「双極性障害」「統合失調症」「脳梗塞や脳出血」「難病」です。
この中で「難病」の案件は、色々な病気がありますから、その病名が、他の案件と同じことは少ないです。
しかし、それ以外の病気は、病名は同じになります。
例えば、「ADHD」と言えば、たくさんの依頼者様がいます。「知的障害で、二十歳前からの人」という括りでも、たくさんの依頼者様がいます。
病名がこれだけ同じだと、申請書類を作成していて、混同することはないのですか?と疑問に思われることがあります。
確かに、病名が同じで、性別も同じ、年齢も近い・・・となれば、混同しそうなものです。
しかし、実際は混同しません。
理由は、病名や性別、年齢が同じでも、その人の症状は、人それぞれに異なり、困っていることも人それぞれに異なるからです。
病名が同じだから、みんな同じことができないわけでも、苦労しているわけでもない。
育ってきた環境や就労してきた環境によって、病名が同じでも、年齢が近くても、性別が同じでも異なります。
これは、その人の代わりは、この世に誰も居ない。ということの証明でもあると思います。
「自分なんて・・・」と思っている方が多い。しかし、「自分」という存在は、実は代わりはなく、実は個人が思っている以上に誰かの支えになっていたり、その人がいることで助かっている事があったりするものです。
例えば、就労ができずとも、就労支援施設で作業をしているなら・・・そこの職場の存続の助けになっている。就労ができずとも、犬の散歩をしているなら、その犬は散歩が憂いなくできている。
まぁ、こじつけとも言えますが、大なり小なり、誰かの役に立ってい、その人の代わりはいない。ということは、本人が気付いていないだけで往々にしてあることです。
面談の際、色々な話を教えてもらいます。その中で、その人の代わりがいない話を聴いていて、誰かと同じという事はあり得ません。
だから、混同することはないのです。
病名だけで区別していたら、混同するかもしれない。でも、その人をみていたら、混同することはないですよ。




