4月
06
2021
障害年金の申請を支援をしていると、色々なご事情な方にお会いします。
結婚してから病気になる人。就職してから病気になる人。仕事を継続中に病気になる人。親との葛藤で病気になる人。生まれつき病気の人。・・・様々です。
病気になった後、どう生きていくか?を考えるわけですが、どうなりたいか?を考えるよりも、どうしたいか?を考えていく方が良いかもしれない。と個人的に思います。
病気になったからと言って、人生の可能性を捨てる必要はないです。
生きている間、可能性は見出した方が生き様のモチベーションを上げることができるので、生きている実感が持てると思うからです。
とは言え、「どうなりたいか?」を追求すると、自分を縛ることになる・・・ことがある。と思うのです。
目指した自分になれない。近づけない。というのは、誰しも辛いものです。
「どうしたいのか?」は、自分がその時、その時考えたらいい。
今日は、何を食べたいのかな?とか、今日は、散歩しようかな?とか・・・身近なところから、一年先は何が出来ていたらいいな。のような軽い目標を持つ。
「どうなりたいか?」は、ストイックに自分を追い込む感じ。
「どうしたいか?」は、自分の気持ちに従う感じ。
人に迷惑をかけないように生きてさえいれば良い。と思えます。
身のまわりの世話で身近な人に迷惑をかけて悪いな。と思うなら、デイケアサービスなどの行政主導のサービスを使い、民間事業所などに頼る・・・なんて方法がとれると、自分の気持ちも楽になるかもしれない。
「十年一昔」、10年も経てば、継続している人間関係は継続しているし、どうにもならない人間関係なら終焉を迎えている。一事が万事で、10年も経てば、何かの結果がでますよ。
ただ、後悔をしないように。
人生は有限ですから、時だけは取り戻せませんから。
自戒を込めて言います。
私は、前の10年・・・後悔はあります。
でも、生きていかないといけないので、後悔を受け入れられるように、次の10年を目指し生きてますよ。
4月
04
2021
名古屋市の桜です。
散り始めましたねぇ・・・見納めです。
障害年金1級または2級が支給されると、ご自身で国民年金保険料を納付している人対象で、国民年金保険料の納付が法律的に免除されます。
ちなみに、3級認定だど、国民年金保険料は納付を続ける必要があります。
あと、障害年金2級以上に認定されても、共済・厚生年金加入の方は免除対象にはなりません。また、扶養されている方も免除対象になりません。
国民年金保険料を納付を免除されるための申請が必要になります。
市役所や年金事務所で行えます。
自分で申請をしないと、自動的に法律的な免除が適用されません。要注意です。
この法律的な免除のことを「法定免除」というのですが、国民年金保険料を免除している期間分だけ、現行制度では65歳から支給される国民年金(老齢基礎年金)が減額されます。
つまり、障害年金が途中で支給停止に合った場合、65歳から支給される年金制度は国民年金(老齢基礎年金)となるわけです。
障害年金が支給停止されることが起きたら、65歳から困る。という人向けに、障害年金2級以上に認定されても、国民年金保険料を納付し続ける選択ができます。
この納付し続ける選択をするにしても、市役所や年金事務所に行き、手続きを行う必要があります。
障害年金2級以上に認定され、国民年金加入者であれば、国民年金保険料の納付をどうするか?何かしらの意思表示をしに、市役所や年金事務所に赴く必要があるわけです。
年金は、どこまでも難しい制度ですね。
4月
01
2021

桜が散り始めましたねぇ。散り際も美しいのが桜。
日本の美学ですね。
健康保険協会や共済組合を通じて、「傷病手当金」を支給されている方がいます。
「傷病手当金」を支給されていますが、生活のために「障害年金」の申請もしたいなぁ。と考えている人がいると思います。
ここで気になるのが、傷病手当金を支給されていると、障害年金が支給開始されると、傷病手当金はどうなるのか?だと思います。
初診日が厚生年金加入の方の場合は、障害厚生年金を申請することになります。
障害厚生年金が支給開始されると・・・傷病手当金は調整され、返金や停止をされることがあります。
初診日が国民年金の方の場合は、障害基礎年金の申請をすることになります。
障害基礎年金が支給開始されても・・・傷病手当金は調整されません。
取り扱いが異なるところがポイントです。
ご自身が、どちらの加入年金の時に初診日があるか?によって、傷病手当金と障害年金の調整が変わります。
3月
31
2021
知的障害の案件は、必ず「障害基礎年金」の申請になります。
厚生年金加入期間中に、初診日があり、その後に知的障害が判明しても、知的障害は先天性なので初診日の加入年金制度に関わらず「二十歳前障害」の申請になります。
この方は、幼少期から病院に行き、知的障害が判明していました。
そして、二十歳になると同時に障害基礎年金の申請をしました。
最短の申請をし、最短の審査を経て、最短で結果がでました。
二十歳になったと同時に申請をすることが、当然、最短の申請で、最短の結果を得る手段となります。
そのために、数か月前から準備に入りました。
発育歴や病院歴や日常生活の状態を丁寧に聴取し、作成していきました。
発育歴は、お母さまが作成すると思い出が多すぎて、何を書いたらいいのかわからない。何が審査で必要な情報なのかわからない。という不安の元、作成していくことになります。
とても時間がかかる上に、不必要な情報を書き連ねていることがあります。
丁寧に作成していくことは大事です。
でも、それは必要な情報を精査しながら、端的に審査官が読みやすいように作成していくことが肝心です。
日常生活の状態も同じです。
必要なことを必要なだけ審査官の目線を意識して作成し行くことが大事です。
診断書記載の時は、医師が本人をどのように診ているか?を知ることが大事です。
足りない情報があれば、伝え直しをしておく必要があります。
医師は、他人です。家族ではありませんから、知らないことがたくさんあります。
このように多くのことを経て、申請した結果、障害基礎年金2級が認定されました。
本人のお母さまは、手際よく申請してもらい安心できました。と仰ってくださいました。
そして、認定されてよかった。一息ついていました。
期待にそえて本当に良かったです。
3月
30
2021

今の時期は、桜でしょう。
今年も綺麗に咲いてくれました。
「うつ病」を患ってしまった方の依頼を受け、無事に障害基礎年金2級が認定されました。
この方の難所は、初診日の証明をしようにも、カルテが残っておらず「初診日証明が不安定」ということでした。
最近では、多い難所です。
今回は、診察券なし。前医からの紹介状なし。処方箋の情報なし。という「なし」が多かったです。
こんな時は、病院歴を丁寧にたどっていくしかありません。
そして、初診の病院に関することがないか?を丁寧に探していくしかないのです。
丁寧に探した結果「かろうじて初診日を証明できるかもしれない」という一文を見つけました。
その書類を初診日証明として申請をしました。
本人の状態から考えれば、診断書の内容はあまり心配を必要としなかったので、初診日が認めれるか?がポイントとなる申請です。
初診日が認められるか?は、病院歴を丁寧に作成していくことが肝心です。手を抜いてはいけません。
病院歴を丁寧に作成することで、初診日の証明としたい一文を初診日証明をすることができて良かった。と思います。
依頼者様は、ご自身が認定されるとは思っていなかったようで、認定されたときには驚きと喜びが電話越しの声の大きさから伝わってきました。
本当に良かったです。
3月
29
2021
「面談って、いつするの?」と考えてしまうかもしれません。
面談をする。ということは、結構ハードルが高いことがあります。
例として・・・
- 自分が請求をするけれども、自分は会社勤めをしている。自分は会社を休むことが難しい。という方がいます。
- 自分が請求をするけれども、自分で自分のことを話すことが苦手。だから、家族に自分のことを話して欲しい。でも、家族は土日しか時間がない。という方がいます。
- 自分一人では、話を聴いても記憶ができるか不安だ。だから、家族が同伴で話を聴きたい。でも、家族は土日しか時間がない。という方がいます。
色々な事情の方がいて、その方々に合わせて面談をしています。
今日は、日曜日。今日も面談してました。
土日休みの方には、休みが減るので申し訳ないですが、申請をスムースに行うため、2時間程度の時間の融通はお願いして面談しております。
3月
27
2021

朝見る景色と夜見る景色は違いますねぇ。
どちらも同じ場所なんですけどね。
人から告げられた一言が、今まで思っていた「自分」とは異なった景色を見せることになり、その後の生活を変える。ことがあります。
「話が通じないことが残念」「最低」「しね」など・・・人を苦しめるには十分な言葉が世の中には存在します。
なぜ、そんな言葉を自分が言われるのか?解らない。でも、人から言われるので、きっとそういう性質を自分が持っているのだろう。と漠然と思って生活している。
人から言われる言葉や取られる態度から人を避けるようになる。「一人が楽」と感じるようになる。人と居ことが無意味に感じるようになる。・・・そんなことが起こる人がいるかもしれない。
人と共存していくことが生きにくいな。社会生活が送りにくいな。と感じて、ある時、思い当たる節がある病気を見つける。そして、病院で診断を受ける。
そんな事情で「発達障害」という病気を向きあうことになった。
今までうつ病などの精神疾患の診断を受けたことがないのに、はじめて知る精神疾患が「大人の発達障害」だったりする人がいます。
発達障害の申請は、「発達障害」の診断を受けるまでに通院していた精神疾患の一番最初の病院が、障害年金の申請を進めるスタートの「病院(初診日)」となることが多いです。
注意すべき点は、必ずしも「発達障害」の診断を受けた病院が、初診日になるわけではない。ということです。
理由は、「発達障害」の診断を下すには、検査が必要になります。
「発達障害」の検査をしていない病院では、発達障害の治療をしていないので、「発達障害」の診断がつかずに通院を続けていた。ということがあります。
まら、症状が改善しない。治療が進まない。などの理由で、自分が「発達障害」と解らずに転院を続けていることがあります。
大人の「発達障害」の申請で大事なの最初のポイントは、初診日を特定し、申請が可能な状態か?確認することです。
はじまりを明らかにして、一歩を踏み出すことが肝心です。
3月
22
2021
「シンナーやガス吸引・薬物依存・アルコール依存」で、精神状態が悪くなり、日常生活で援助が必要になった場合、障害年金は支給されるのか?
これは、自分で「シンナーやガス吸引・薬物依存・アルコール依存」になり、精神状態が悪くなったか?が、分かれ目です。
①自分で「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」」し、その後精神疾患になった場合は、どれほど日常生活に援助が必要になっていても支給対象から外れます。
②自分で「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」し、その後精神疾患になり、今は「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」をしていない場合も支給対象から外れます。
この2つの共通点は、「自分で=故意に」ということです。
この場合は、支給対象から外れてしまいます。
次に、
③人に「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」されたのち、精神疾患になり、今も「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」を続けいている場合は、支給対象から外れます。
理由は「現在も摂取を継続しており、精神疾患だけの日常生活状態の支障具合が審査できないから」となっています。
④人に「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」されたのち、精神疾患になり、今は「シンナーやガス吸引・薬物摂取・アルコール摂取」していない期間が1年程度以上続いているなら、支給される可能性は出てきます。
理由は、「自分で摂取したわけではない。そして、今は摂取しておらず、摂取していない期間がある程度経っているので、精神疾患のみで日常生活状態の支障具合を審査できるかもしれない」ということです。
この場合の必須条件として、「精神疾患のみで考えた状態の日常生活状態を診断書に書けるなら」ということです。
つまり、医師が「摂取していたのだから、後遺症はある。今の日常生活状態を精神疾患だけで判断することはできない。」という理由で診断書を精神疾患だけで書いてもらえないときは、支給対象から外れてしまうわけです。
「シンナーやガス吸引・薬物依存・アルコール依存」が関わると障害年金の支給は、かなり狭き門になります。
3月
21
2021

道端に花が咲き始めて、春を感じることが多くなってきました。
新しい季節と年度変わりを迎えつつあるときは、何かと物入りになります。
明るい気持ちとは裏腹の時期でもあり、色々と金銭的な悩みが出てくるころでもあります。
障害年金の支給を考えるとき、自分の病名では支給される可能性はあるのだろうか?と思うもの。
精神疾患と生活習慣病以外の病気であれば、病名で支給が妨げられることはありません。
では、何で判断されるのか?
それは、症状や検査結果です。
例えば・・・
肢体であれば、どの程度筋力があるのか?関節可動域はあるのか?日常生活の支障具合は、どの程度なのか?
心臓であれば、検査結果が重きになります。そして、倦怠感や動悸・息切れ・チアノーゼなどの症状から、日常生活にどの程度支障が出ているのか?
呼吸器であれば、ピークフロー値などの検査結果が大事です。そして、動悸・息切れなどの症状から、日常生活にどの程度支障が出ているのか?
いずれの病気も共通しているのは、「日常生活にどの程度支障が出ているか?」です。
ですから、病名で決まるわけでありません。
申請を考える前の参考になれば幸いです。
3月
19
2021
障害年金に認定されるためには、診断書は外せない要素です。
それだけに、診断書を受け取るときは、毎回期待感と緊張感が増します。
これだけは慣れません。
診断書に記載されている日付等は申請に際して不備はないか?この内容は、依頼者様の本来の症状が表れているのか?などなど、その案件ごとに気になることがあります。
一か所でも気にかかることがあれば、医師に確認してから申請をしています。
気にかかることがあるのに、「まぁ、いけるかも・・・」と曖昧なままにして申請して、結果が期待にそえないことになったら後悔と申し訳ない気持ちしか残りません。
障害年金は、申請する方々の生活を助けるお金です。
いい加減な申請はできません。
依頼者様から託される「お願いします」の言葉と気持ちは軽くないですから。